遠距離大量送水装置隊(PS)最終更新1998/08/21
遠距離大量送水装置隊は、主として消防活動障害が予想される震災時において、
大量の放水を必要とする大火災に対処するため、遠方の海、河川等の巨大水源から
大量に送水することができます。
SUPER PUMPER 1 (送水車)
・四輪駆動の不整地走行専用シャシを使用しています。
・瓦礫の散乱、隆起や陥没した道路、水深約1mの浸水地等での走行が可能です。
・ポンプ装置は、油圧駆動式の大容量水中ポンプによる揚水式で、一般のポンプ車では
吸水が不可能な高落差の水源(最大50m)から揚水が可能です。また、堤防等の
障害などで地形的に車両が接近できない場合でも最大60mまで水中ポンプを
移動し、吸水及び揚水が可能です。
・遠隔操作可能の2.98トンクレーン装置を搭載し、橋梁、堤防上からの水中
ポンプの水源への投入、回収の迅速化を図っています。
SUPER PUMPER 2 (ホース延長車)
・四輪駆動の不整地走行専用シャシを使用しています。
・瓦礫の散乱、隆起や陥没した道路、水深約1mの浸水地等での走行が可能です。
・ローラーアシスト式のホース回収装置により迅速かつ効率的なホース回収作業が
可能です。
・送水用ホースとして150mmの大口径ホースを採用し、送水に伴う損失圧力の
大幅な軽減を図ることにより、最大2000mまでの遠距離大量送水が可能です。
・大口径ホース用の大型ホースブリッジ及びセフティーコーンを積載し、道路を
横断したホース延長が可能です。
写真右の車両は<第二本部PS1>です。
整理番号−P07195
消防救助機動部隊のできる前は<石神井遠距離1>でした。
写真左の車両は<第二本部PS2>です。
整理番号−P07194
消防救助機動部隊のできる前は<石神井遠距離2>でした。
奥が送水車のPS1
手前がホース延長車のPS2です。
PS1の上部にあるクレーンで、ポンプそのものを水源まで下ろします。そして、
油圧駆動装置を動作させて、水を揚水します。
〔1996年ファイヤーフェスティバル〕
ホース延長中の<第二本部PS2>
車両走行しながら、延長します。
〔1997年出初め式〕
ホース撤収中の<第二本部PS2>
車両走行しながら、回収しています。この車両には、前進8速・後進8速の
ギアがあります。
〔1997年出初め式〕