＜東京消防庁＞消防行政の概要９７

消防行政の概要９７最終更新1998/05/14

　『消防行政の概要９７』という本から私が興味あった「出場体制」の部分抜き出して書きました。他のコーナーも読みたい方は都内の図書館などで閲覧して下さい。一部表記を変えてあります。

このページは古いものです。現在の体制についてはこちらをご覧ください

●出場体制
　火災，救急及び救助の出場体制は、普通出場・特別出場・特命出場に区分され、それぞれの災害に対応しています。

１，火災

（１）普通出場

　市街地の一般火災及び特殊な対象物の火災に対応するもので、次の区分により出場します。

ア）一般火災の出場

イ）対象物火災の場合

項目出場区分	内容	出場隊
項目出場区分	内容	ポンプ隊等	はしご隊等	救急隊	特別救助隊
第１出場	超高層建物，ホテル，百貨店，病院，地下街等の特殊な対象物の火災に対し覚知と同時	５～９	１～３	１	１
第２出場	対象物火災で延焼中の場合	第１出場隊含む隊数・ポンプ隊等－１１～１４・はしご隊等－２～３・特別救助隊等－２～３・救急隊等－２～１０・資材輸送隊等－１～２・消防救助機動部隊－８
第３出場	現場からの要請、もしくは警防本部の状況判断	６
第４出場		６

（２）特別出場

ア）高速道路上の火災

状況により消防救助機動部隊の出場を併用。

イ）危険物火災の出場

項目出場区分	内容	出場隊
項目出場区分	内容	化学車	ポンプ車	屈折放水塔車	大型化学車	泡原液輸送車	泡消火薬剤輸送小隊
化学車第１出場	危険物及び危険物製造所等の対象物の火災、もしくは警防本部がその対象物の火災と判断した場合に覚知と同時	４	４	－	－	－	２
化学車第２出場	現場からの要請、もしくは警防本部の状況判断	－	４	２	２	１	２
化学車第３出場	現場からの要請、もしくは警防本部の状況判断	－	４	２	２	－	２

状況により消防救助機動部隊の出場を併用。

ウ）大規模災害の出場

項目出場区分	内容	出場隊	摘要
大規模災害第１出場	大型航空機の墜落，列車等の火災及び延焼拡大等で、普通出場では対応しがたい災害が発生した場合、覚知と同時	４０	状況により危険物火災出場及び救急特別出場を併用
大規模災害第２出場	現場からの要請、もしくは警防本部の状況判断	２０
大規模災害第３出場		２０
大規模災害第４出場		２０

状況により消防救助機動部隊の出場を併用。

３，救急

（２）特別出場

ア）救急特別出場

項目出場区分	内容	出場隊数
救急特別第１出場	交通事故，爆発及び食中毒等で多数の傷病者が発生した場合、もしくは発生のおそれが生じ普通出場では対応しがたいと警防本部が判断した場合、覚知と同時。	１０
救急特別第２出場	現場からの要請、もしくは警防本部の状況判断	１０
救急特別第３出場		１０
救急特別第４出場		１０

状況により消防救助機動部隊の出場を併用。

イ）高速道路特別出場

項目出場区分	内容	出場隊数
高速道路救急特別第１出場	高速道路上において交通事故等により多数の傷病者が発生した場合、もしくは警防本部が判断した場合、覚知と同時。	１０
高速道路救急特別第２出場	現場からの要請、もしくは警防本部の状況判断	１０
高速道路救急特別第３出場		１０
高速道路救急特別第４出場		１０

状況により消防救助機動部隊の出場を併用。

普通出場計画の見本です。パターン１，２

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