前面には、車両のメーカー名が表示されています。
車両メーカーのロゴは製作年度の違いにより多少の(大きな時も)デザインの違いがあります。
側面には、たくさんの文字が書かれています。
昭和40年度のあたりから昭和52年度のあたりまでは通し番号が2桁(zz)のものと3桁(zzz)のものが混同している場合があります。
これは当時は1年度に導入される車両が100台を越える場合を考慮していなかったからかもしれません。
また、昭和40年度あたり以前に導入された車両は4桁の通し番号で書かれています。
隊名標識灯のパターンは以下のものがあるようです。
救急車や指揮隊の車両には「東京消防庁」、方面本部所属の車両には「第○消防
方面本部」と表記されています。また、水や泡剤を積載している車両には「品名水
最大積載量 960Kg」(水槽付きポンプ車)や「積載物品消化薬剤 最大積載容積4000リットル
最大積載量4710Kg」(泡原液輸送車)のように記載されています。
上部には、隊名がわかるように署所名と数字もしくは記号が書かれています。
(高所から区別がつきやすいようにだと思います。)
署所名はほとんどは漢字1文字ですが、他の署所と同じ漢字になる場合は、カタカナ
や漢字を丸で囲った表記になっている場合があります。例えば品川署の指揮隊は
「品SR」、西新宿出張所の特殊化学車は「ニシCS」と表記されています。
また、板橋消防署の車両には板橋救急隊なら「板A」、
板橋はしご隊なら「板L」などと、車両の種類がわかるマグネット式の表示板が着いていました。
(現在でも付いているかは不明)
その2<側面>
まず、ドアの前部に整理番号が表示されています。整理番号はアルファベット
1文字と数字5桁(xyyzzz)で表されています。アルファベット(x)はその車両の種別を意味し、
記号の最初の1文字目です。次の2桁(yy)は車両の導入年度を元号で示しています。
最後の3桁(zzz)は年度ごとに導入された順で、001からの通し番号です。
例えば「P02146」と表示されていれば、
「平成2年に146台目に導入されたポンプ車に属する車両」だと判断できます。
この表記は昭和53年度以降に導入された車両の整理番号の法則です。
年度については資料がなかったため、一部推測しています。
同じく前部のドアにマークが着いている車両もいます。
消防特別救助隊の救助車,
水難救助隊の防災機動車,
化学機動中隊の特殊化学車,
山岳救助隊の山林火災車,
そして消防救助機動部隊
の各車両です。
後部側のドアなどには、「東京消防庁」と書かれています。
救助車だけは、デザインの都合から記載はありません。また、方面本部に所属
している車両は「東京消防庁」ではなく「第○消防方面本部」と書かれています。
運転台の後部の上方には、隊名標識灯があります。ここにはその車両の隊名が
書かれています。救急車など、隊名標識灯のない車両もあります。また、
はしご車や空中作業車などは
はしごの部分やアームの部分に隊名表示のプレートが着いています。
消防救助機動部隊の場合は
救急車の車両側面には「東京消防庁」の表示の下に5桁の数字があります。
これは小隊番号と呼ばれているものらしく、救急隊だけ車両に書かれています。
一番左の数字はその救急隊の所属する方面です。
左から2及び3桁目は方面内での署別の番号です。
左から4桁目は署内での出張所別の番号です。本署は1になります。
5桁目(一番右)は小隊別の番号でほとんどの救急隊は「6」になっています。
(番号については消防署出張所の紹介を見て下さい。)
例えば五反田救急隊は「2」方面で大隊別番号「01」の品川消防署にある
中隊別番号「4」の五反田出張所に1台ある救急隊ということから「20146」と
なります。
例外は1つの署所に2台の救急隊がいる場合です。
例えば荏原消防署には荏原第1救急隊「20316」と荏原第2救急隊「20306」
がいます。本署に2台の救急隊がいる場合、第2救急隊は左から4桁目の中隊別番号が「0」になっています。
これは目黒・世田谷・町田の第2救急隊も同様です。
出張所に2台の救急隊がいる西新宿出張所の場合は西新宿第1救急隊は「40356」で、
西新宿第2救急隊は「40355」と一番右の(小隊別番号と思われる)番号が「5」になっています。
詳細な説明はこちらです。
救助隊には後部に近いところに「第○○消防特別救助隊」と書かれています。
○○には2桁の数字が入ります。
左側は救助隊の所属方面、右の方は方面内での救助隊の通し番号です。
足立消防特別救助隊の場合は「61」、
上野消防特別救助隊の場合は「62」になります。
また、武蔵野救助隊など国際救助隊に指定されている救助車には
「第○○消防特別救助隊」と書かれている上に「INTERNATIONAL RESCUE TEAM JAPANESE FIRESERVICE」
という文字と国際救助隊のマークがあります。
消防救助機動部隊の車両には、「消防救助機動部隊」の表記があります。
その3<後部面>
その4<上部>
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